NetAppのクラウドストレージがGoogle Cloud VMware Engine のデータストアとして利⽤可能に
VMwareのワークロードは、オンプレミスのアプリケーションで多くの実績を持ち、広く採⽤されてきました。昨今では俊敏性の向上や災害対策のため、そのアプリケーションをクラウドに移⾏する企業が増えています。しかしながら、エンタープライズのアプリケーションは複雑で、クラウドへの移⾏は簡単ではありません。その解決策としてクラウド上のVMwareサービスの利⽤が検討されますが、ストレージを多く利⽤するワークロードはコスト効率が低下してしまうといった課題があります。
本⽇、NetAppの「NetApp® Cloud Volumes Service for Google Cloud」が「Google Cloud VMware Engine」のデータストアとして⼀般利⽤できるようになりました。NetApp ONTAP®データ管理ソフトウェアをGoogle Cloudのフルマネージドサービスで利⽤することで、仮想マシンのデータを簡単に拡張、保護できるようになりました。このサービスにより、パフォーマンスやデータ管理を犠牲にすることなく、データ量の多いVMwareワークロードをクラウドに移⾏することができます。Cloud Volumes Serviceは、世界中のデータセンターで信頼されているNetApp ONTAPソフトウェアをベースにしています。
NetAppは、オンプレミス環境とハイパースケーラ環境に共通のデータレイヤーを提供していますが、このたびそのサポートをVMwareデータストアにまで拡⼤しました。NetAppは、VMware on Google Cloudの外部データストアとして認定、サポートされている最初のクラウドストレージサービスプロバイダです。VMwareとNetAppの共同開発パートナーシップにより、これまで2万社のお客様に⾰新的なソリューションを提供してきました。
VMwareのクラウドソリューション担当バイスプレジデントであるNarayan Bharadwaj氏は以下のように述べています。「Google Cloud VMware Engineは、エンタープライズクラウドへの変⾰を加速させたいお客様によって、さまざまな業種で世界的に採⽤されています。私たちが⼀貫して聞いていることの1つは、これらのお客様が、コンピュートから切り離されたストレージの選択肢を増やしたいと考えていることです。NetApp Cloud Volumes ServiceのデータストアがGoogle Cloud VMware Engineをサポートすることで、これらのお客様はTCOを削減し、より多くのエンタープライズワークロードをGoogle Cloudに迅速に取り込むことができるようになります」
NetAppのストレージ専⾨知識、VMwareのイノベーション、Google Cloudの広範なスケールを組み合わせることで、お客様はメリットを得ることができます。NetAppは、お客様が迅速かつ容易にクラウドを利⽤できるようにすることに専念しています。
Google Cloud VMware Engine製品管理部⾨のディレクターであるManoj Sharma氏は次のように述べています。「企業のワークロードをクラウドに移⾏するための柔軟な⼿段をお客様に提供できることを嬉しく思います。NetApp Cloud Volumes ServiceのデータストアをGoogle Cloud VMware Engineで使⽤することで、運⽤コストと、VMwareアプリケーションの移⾏と管理にかかるコストを低減することができます。お客様はVMwareへの既存の投資を拡張し、同じツールとプロセスを使⽤して、俊敏性、セキュリティ、可⽤性を強化することができます」
ヨーロッパのある⼤⼿⼩売企業でサーバーとストレージを担当するチームリーダーもこれに同意しています。同社はクラウド戦略の⼀環としてGoogle Cloud VMware Engineを使⽤しており、主にオンプレミスからGoogle CloudへのレガシーVMのリフト&シフトに活⽤しています。「Cloud Volumes Serviceデータストアの追加により、コンピューティングとは別にストレージ容量を増減させることができるようになりました。オンプレミスのVMware vSphereからNFSデータストアにアクセスすることもでき、Storage vMotionで仮想マシンを移⾏することも可能です。パフォーマンスには満⾜していますし、6 カ⽉以上使⽤していますが問題はありません」
Cloud Volumes Serviceを使⽤して仮想マシンを展開すると、データ管理性が向上し、vSphereリソースを最適化しながら保護を強化することができます。Cloud Volumes Serviceは、完全に管理されたクラウドストレージ サービスであり、企業のワークロードが必要とする⽇々のデータ管理から解放されます。Google Cloud VMware Engineを補完するストレージにより、仮想ワークロードのデプロイと実⾏がかつてないほど容易になります。
また、⾼度なデータ保護、プライバシー、コンプライアンス機能を、このサービスを通じて容易に利⽤することができます。NetApp Snapshot™を使⽤して簡単にコピーを作成し、チェックポイントとデータ保護を迅速に実⾏できます。Google Cloud VMware EngineとGoogle Compute Engineで実⾏される仮想マシンやアプリケーションの間で、ファイル共有機能を活⽤できます。セキュリティ要件が追加されたお客様は、Cloud Volumes Service上のデータストアに、お客様が管理する暗号化キーを簡単に使⽤できます。Cloud Volumes Serviceで強化されたデータ管理機能とセキュリティ機能の詳細については、過去のブログ記事を参照してください。
データを集中して使⽤するワークロードは、エンタープライズクラスのストレージの必要性を⾼めています。複雑なデータセットをクラウドに移⾏すると、ストレージとコンピューティングのバランスをとるという課題が発⽣します。VMwareのワークロードによっては、CPUやメモリよりも多くのクラウドストレージを使⽤するため、ユーザーはストレージを追加するためにさらにノードをプロビジョニングする必要があります。このため、全体的なコストにばらつきが⽣じ、仮想マシンのクラウドへの移⾏を検討している多くの⼈が頭を悩ませることになります。
NetApp Cloud Volumes Serviceでは、ストレージをコンピューティングとは別に拡張することで、⼀般的なVMwareワークロードをクラウドで実⾏する際のコストを最⼤30%削減できます評価ツールによるNetApp Cloud Volumes ServiceとGoogle Cloud VMware Engineの総所有コストの計算(2023年2月)(TCOカリキュレーターをこちらのリンクから利⽤できます)。
重要なワークロードのニーズに対応する真のクラウドの柔軟性により、弾⼒的な需要を活⽤できるようになります。バーストやディザスタ リカバリのシナリオに対応する必要がある場合、Cloud Volumes Serviceを使⽤してストレージを動的に拡張できるため、ストレージの負荷が⾼いvSphereワークロードを Google Cloudで最適化することが可能です。
Google Cloudにエンタープライズ アプリケーションを導入して実行するなら、今が絶好のタイミングです。パフォーマンス、可用性、予算を犠牲にすることなく、大量のデータを処理するVMwareワークロードをクラウドに移行できます。また、NetAppなら、担当者の再トレーニング、ワークロードのリファクタリング、新しいプロセスの導入を行うことなく、移行を実現できます。
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詳しくはNetAppのGoogle Cloud VMware Engine の概要をご覧ください。
Eric Hanは、NetAppのクラウドポートフォリオのCDS製品管理担当副社⻑です。NetAppの前は、コンテナネイティブなストレージ企業でプロダクトマネジメントを担当していました。Googleでは、Kubernetesのプロダクトマネージャーを務め、Google Kubernetes Engine(GKE)サービスも共同設⽴して、コンテナの世界に⾜を踏み⼊れました。Microsoftでは、Windows Serverと Zune musicの製品チームでキャリアをスタートさせました。
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