データ処理量の多いVMwareワークロードにゲーム チェンジャー登場
このたびネットアップは、VMware Cloud on AWS integration with Amazon FSx for NetApp ONTAPの提供を開始します。ちょっと長ったらしい名前ですが、このサービスを構成する重要な要素を含んでおり、どれも省略するわけにはいきません。3社の協力の結果、今回のクラウド サービスを発表できる運びとなりました。
いちから開発されたこのソリューションは、VMware Cloud on AWSに統合され、認定され、サポートされる唯一の外部NFSデータストアです。AWS Management Consoleで管理するNetApp® ONTAP®ストレージ ソフトウェア上に構築されており、初めてクラウド上でコンピューティングとストレージを切り離すことを可能にしました。
VMwareのクラウドへの移行と運用はかつてないほど簡単になり、コスト効率も向上します。
エンタープライズ アプリケーション、特にVMwareのワークロードをクラウドに移行する場合、データ ストレージが障壁になることがあります。一般にこれらのアプリケーションは、CPUやメモリよりもはるかに大容量のストレージを必要とするため、クラウドを導入する企業は、必要以上の台数のノードを購入する傾向があります。その場合、拡張性は確保できますが、コスト削減に関してはどうでしょう?
これまでオンプレミスのITインフラを構築する際には、現在必要なストレージではなく、将来的に必要となるストレージ インフラまで余分に購入することがごく一般的でした。
クラウド コンピューティングの登場により、「慣行としてのオーバーキャパシティ」は覆されました。クラウドの本質は必要なものだけを購入することであり、需要と使用量を柔軟に調整でき、それに応じて料金を支払う点にあります。しかし、仮想化環境におけるビッグデータやAIなど、ストレージ容量に偏りのあるワークロードのためのハイブリッド クラウドへの投資となると、オーバーキャパシティと利用率の低下によってTCOがはね上がる可能性があります。
ネットアップとVMwareには、20年にわたり、2万社のお客様に対して協力とイノベーションを実施してきた実績があります。両社は、AWSを利用するお客様のために、統合され、認定され、サポートされるソリューションの構築に取り組んできました。今回の発表は、課題の解決とハイブリッド クラウドへの変革を促す取り組みの一環です。
VMwareのクラウド ソリューション担当バイス プレジデントであるNarayan Bharadwaj氏は、「あらゆる業界の企業が、ビジネスクリティカルなワークロードに対応するプラットフォームとして、VMwareとネットアップの組み合わせを選んでいます。ネットアップは、このようなお客様が何十年も前からオンプレミスで享受してきたエンタープライズクラスのデータ管理を、主要なパブリック クラウドで実行するワークロードに提供することを可能にしました」と述べています。
VMwareとAWSが共同で開発したVMware Cloud on AWS integration with Amazon FSx for NetApp ONTAPは、VMware Cloud on AWSのvSphereクラスタに接続できる外部NFSデータストアです。
これからは、ホスト インスタンスを追加で購入しなくても、必要に応じてストレージ環境を拡張することができます。このソリューションは、AWS Management Consoleの一部として管理されるサービスに直接組み込まれています。また、基盤となるテクノロジはNetApp ONTAPであるため、オンプレミス環境ですでに使用しているプロセス、サービス、IT人材をクラウドでもそのまま活用できます。
拡張性だけでなく、コストの削減も達成できます。
削減効果は絶大です。VMwareとAWSのサイジング ツールを組み合わせたTCOツールでご確認ください。VMware Cloudのサービス運用コストは、構成にもよりますが、最大で25~ 50%削減できるものと試算しています。AWSのインスタンス購入に要する初期費用は大幅に削減され、その後必要に応じて容量を拡張する際のコストも削減されます。移行を阻む最後の障壁は取り除かれました。
データセンターの統合やハイブリッド クラウドへの移行といったケースでも、TCOを25~50%低く抑えることができると想定しています。予算ではなくワークロードのニーズに応じてストレージを拡張し、あらゆるタイプのワークロードを処理できる柔軟性を手に入れることができます。
管理面でも大きなメリットがあります。このソリューションにより、エンタープライズ ワークロードに必要な日々のデータ管理が容易になります。Snapshotコピーとクローンの作成、データ保護やプライバシー、コンプライアンスの文書化など、必要な作業をすべてONTAPからVMware Cloud on AWSサービス内で行えるようになりました。シンプルなデータ管理と、既存のストレージ設計とスキルセットの活用により、移行も簡単に行うことができます。
これら一連のメリットがもたらすのは、アプリケーションのパフォーマンスと応答性、耐障害性、可用性の向上、ビジネスの収益性の改善です。
これまで、クラウドの普及には様々な障壁がありました。こうした障壁を取り除き、お客様のデジタル変革を支援するサービスを提供するために、ネットアップはAWSをはじめとするクラウド パートナーとの協力を続けています。今回も、ネットアップはお客様が抱える問題や課題を認識し、解決するために行動しました。
ワークロードをクラウドに移行する場合の基本的なニーズは、経済性と手軽さにあります。コンピューティングとストレージの分離は、経済面でのメリットを確実にします。VMware Cloud on AWSに使い慣れたONTAPソフトウェアを組み込むことで、移行の手軽さも保証されます。
もう悩む必要はありません。エンタープライズ ワークロード用として、手頃な価格で、本当の意味で実用に耐える、ハイパフォーマンスな選択肢の登場です。担当者がご相談に乗ります。今すぐミーティングをご予約ください。
さらに詳しくお知りになりたい場合は、TCO計算ツールをお試しいただくか、VMware Cloud on AWSの概要ページをご覧ください。
Phil Brothertonは、ネットアップのソリューション&アライアンス プログラム担当バイス プレジデントとして、ネットアップの製品 / サービスチームと戦略パートナーを率いて、AI、モダン アナリティクス、プライベート / ハイブリッド / パブリック クラウド、データベース、エンタープライズ アプリケーションなどの高度なソリューション分野において、お客様に優れた価値を提供する責任を担っています。ソリューション&アライアンス プログラムを開発、担当する前は、パブリック クラウド ビジネス ユニットの設立に関わり、同ユニットを率いていました。また、グリッドや仮想化インフラ環境向けの製品開発、グローバル アライアンス、マーケティング プログラムにも参加していました。
2004年にネットアップに入社する前は、複数のスタートアップでドットコム時代を過ごし、JNIとActa Technologiesのマーケティングを担当しました。シリコン バレーでのキャリアはヒューレット・パッカードでスタートし、UNIX サーバやエンタープライズ ストレージの構築でエンジニアリングやマーケティングの様々な役割を担ってきました。
Phil Brothertonは、カリフォルニア大学バークレー校ハース・スクール・オブ・ビジネスでMBAを、カリフォルニア大学サンタバーバラ校で工学の学位を取得しています。
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