「あらゆるもののサービス化」(XaaS)は、クラウド コンピューティングとリモート アクセスに関連するサービスの一般的なカテゴリを表します。今やインターネット経由でユーザにサービスとして提供されるようになった膨大な数の製品、ツール、テクノロジを指します。基本的に、あらゆるIT機能を企業の消費に向けたサービスに変換できます。このサービスの料金は、事前購入やライセンスではなく、柔軟な消費モデルで支払うことができます。
XaaSには、コスト モデルの改善、新しいアプリケーションやビジネス プロセスの高速化、ITリソースをより価値の高いプロジェクトに移行できることなど、いくつかのメリットがあります。
コスト モデルの改善:XaaSを利用することで、企業はサブスクリプション ベースでプロバイダからサービスを購入することで、コストを削減できます。XaaS やクラウド サービスが導入される前は、企業がソフトウェア、ハードウェア、サーバ、セキュリティ、インフラストラクチャなどの個別の製品を購入し、オンサイトでインストールして、それらをすべてリンクさせた上でネットワークを構築する必要がありました。XaaSを利用すれば、企業は必要なものを従量課金制で購入すれば済みます。これまでの設備投資は、もはや運用コストです。
新しいアプリケーションやビジネス プロセスの高速化:このモデルにより、企業は新しいアプリケーションやソリューションからなる変化する市場の状況に迅速に対応できます。マルチテナント アプローチにより、クラウド サービスは大いに必要とされる柔軟性を実現できます。リソースのプール化と柔軟性の迅速なサポートにより、ビジネス リーダーは必要に応じてサービスの追加や削除を簡単に行うことができます。企業は新しいテクノロジにすばやくアクセスし、革新的なリソースが必要になったときにインフラを自動的に拡張できます。
ITリソースのより価値の高いプロジェクトへの移行:より多くのIT部門が、運用を合理化し、リソースを解放してイノベーションを実現するため、XaaS提供モデルへの移行を進めています。また、XaaSのメリットを活かして、デジタル変革を実現し、俊敏性を向上させています。Deloitte社による最近の調査では、71%の企業がXaaSが自社の企業ITの半分以上を占めるようになったと報告しています。XaaSを活用することで、より多くのユーザが最先端のテクノロジにアクセスできるようになり、イノベーションが民主化されます。
XaaSには潜在的な欠点がいくつかあります。ダウンタイムの可能性、パフォーマンスの問題、複雑さなどです。
ダウンタイムの可能性:インターネットに障害が発生すると、XaaSプロバイダにも問題が生じる場合があります。XaaSを利用すると、インターネットの信頼性、耐障害性、プロビジョニング、インフラ リソースの管理に問題が生じる可能性があります。XaaSサーバがダウンした場合、ユーザはXaaSサーバを利用できなくなります。XaaSプロバイダはSLAを通じてサービスを保証できます。
パフォーマンスの問題:XaaSの普及が拡大するにつれて、帯域幅、レイテンシ、データ ストレージおよび読み出し時間に影響が生じることがあります。過度に多くのお客様が同じリソースを使用した場合、システムの処理速度が低下することがあります。仮想環境で実行されているアプリケーションも影響を受ける可能性があります。このような複雑な環境では、複数のクラウド サービスの運用管理やセキュリティなど、統合の問題が発生する可能性があります。
複雑さ:XaaSの活用により、IT担当者の日常的な運用上の問題が軽減されますが、問題が発生した場合のトラブル シューティングはより困難になる可能性があります。社内のIT担当者は、常に新しいテクノロジに乗り遅れないようにする必要があります。パフォーマンスの高い、堅牢なネットワークを維持するためのコストは増加する可能性がありますが、XaaSモデルの全体的なコスト削減は通常それを大きく上回ります。しかし、一部の企業はXaaSサービスプロバイダの環境とインフラストラクチャの可視性を維持したいと考えています。また、XaaSプロバイダが買収されたり、サービスを中断したり、ロードマップを変更したりすることで、XaaSユーザが大きな影響を被る可能性があります。
XaaSは「あらゆるもののサービス化」を意味するので、例は無限に存在します。今や、さまざまな種類のITリソースやサービスが、この形で提供されるようになりました。大まかに言えば、クラウド コンピューティング モデルには、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、サービスとしてのプラットフォーム(PaaS)、サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)の3つのカテゴリがあります。これらのカテゴリ以外にも、サービスとしてのディザスタ リカバリ(DRaaS)、サービスとしての通信(CaaS)、サービスとしてのネットワーク(NaaS)、サービスとしてのデータベース(DBaaS)、サービスとしてのストレージ(STaaS)、サービスとしてのデスクトップ(DaaS)、サービスとしての監視(MaaS)などの例があります。他にも、サービスとしてのマーケティングや、サービスとしての医療などの業界が、急成長しています。
ネットアップは、IaaS、サービスとしてのIT(ITaaS)、STaaS、PaaSなどのXaaSオプションをいくつか提供しています。
IaaSについて:ホステッド インフラ サービスとマネージド インフラ サービスの差別化を図ることで、サービスとプラットフォームの収益性と顧客満足度を向上させ、IaaSを利益センターに変えることができます。IaaSサービスのパフォーマンスや予測性の向上など、サービスやプラットフォームの収益を差別化し、拡大する新しい機会も活用できます。さらに、NetApp®テクノロジを利用すると、お客様に競争力を提供し、IaaSソリューションの導入期間を短縮することができます。
ITaaSについて:データセンターがプライベート クラウドにある場合、データセンターはクラウドの機能を活用してITaaSを社内のビジネス ユーザに提供します。プライベート クラウドは、パブリック クラウドと類似の特徴を備えていますが、1つの組織で使用するように設計されています。この特徴には以下のものが含まれます:
STaaSについて:ネットアップは、Arrow Electronics、HPE ASE、BriteSky、DARZ、Datalink、Faction、Forsythe、Node4、Proact、Solvinity、Synopttekおよび1901グループなどさまざまなベンダーと提携して、pay-as-you-goモデルでプライベートなサービスとしてのストレージを可能にします。また、ネットアップは、AWS、Google Cloud、IBM Cloud、Microsoft Azureなど、すべての主要なクラウド サービス プロバイダとシームレスに統合します。
PaaSについて:ネットアップのPaaSソリューションは、お客様のアプリケーション開発サイクルを簡素化します。PaaSプラットフォームをサポートするネットアップのストレージ テクノロジは次のメリットを実現します:
ネットアップのテクノロジを基盤としたPaaSサービスは、ハイブリッドなホスティング サービスを採用し、アプリケーション開発時間を短縮することを可能にします。
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